PASのブログ

PASの中の人が書く雑記ブログです。

コンセントのことを知ろう①

エフェクターなどの回路に入る前に、まずはこれを知っていただきたいのです。 それはコンセントのことです。

感電や、今お持ちの製品をベストパフォーマンスにするための一丁目一番地です。 全2回の1回目の予定です。

まずは壁側の3タイプを知ろう

コンセントには一般的に日本でよく使われている2端子のものと、アメリカなどでよく使われている3端子のものがあります。

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2穴タイプ
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3穴タイプ

日本でも最近は、例えばスタジオやライブハウスには3端子のものが壁に設置されている場合がありますね。

それからこういうアース端子がついたものもあります。 これは一般家庭では、台所の冷蔵庫や電子レンジのそば、または洗濯機用としてよく設置されています。

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アース端子が付いたタイプ

逆に機器側にはコンセントプラグがついていますね。 一般的な日本用機器ならば2本、楽器用は一部3本、電子レンジなどはアース端子という緑の線がついたものがあります。

今日は、コンセントの構造と、使い方について解説します。

話は戻りまして、もう一度2本のコンセントを見るとこうなっています。

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よく見ると左の穴が大きい

左が長いですね。 こちらが接地側、その反対を非接地側と言います。 接地側は大地にアースされています。 ちなみに壁の中で使う線の色も決められていて、接地側が白、非接地側が黒です。

なぜ片側が接地されているのか?

コンセントは交流なので、実効値100V(ピークtoピークで144V)で電気が流れています。 つまり接地側と非接地側で「電圧」を流しているわけですが、片側は安全のために接地されています。 なぜ接地することが安全対策になるかというと、「地面からの電圧を接地側を0V、非接地側を100Vに確定できる」からです。

これが両端子接地されていないと、「両端子間の電圧が100Vであること」は確定しますが、「それらが地面からみて何Vになるか」が確定しないのです。

通常、使用する人は地面に立っているわけですから、設置している場合は、感電したとしても最大100Vで済みますが、両端子接地していないと、どれだけの高電圧に感電してしまうかがわかりません。 その為に、片側を接地すると決められています。

次に、3本の真ん中下の端子、及び緑の線。 これはどちらも同じものでアース端子といいます。 アース端子は、壁を通して最終的には大地に接地されています。

ここで、イメージできる方は「それならば接地側とアース端子は同じものなの?」と思われるかと思います。 この回答は、「壁側はそう考えて差し支えないが、機器側は全く別のものとして考えるべき」となります。

機器側はどうなっている?

それでは機器内部を見てみましょう。

この写真は、Impressのインレットを内側から見たものです。

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インレット内部
ヒューズや電圧切り替えスイッチはありますが、それを省略したと考えるとシンプルです。 接地側と非接地側がトランスの両端につながっていて、アース端子は緑の線で回路のグランド及び、シャーシ(ケース)に繋がっています。 内部の線の色は特に決まっていませんが、この機器では接地側が白、非接地側を赤にしています。

ここで大事なのは、接地側とアース線は機器内部では繋がっていないということです。 Impressのような電源トランスを使ったものだけではなく、現在主流になりつつあるスイッチング電源も、ほとんどの場合、接地側とアース線は繋がっていません。 AC/DCアダプターも同様です。

100V入力の機器では、アースは独立しているか、またはそもそもアース線が無い場合があります。

ここで、詳しい方は疑問に思われると思います。 「繋がっていないアース線はどう処理すればいいの?」

本日はここまで。 次回をご期待ください。