2019年6月24日、Raspberry Pi 4 Model BがRaspberry Pi財団より発表、そしていきなり発売されたようです。
本日はこちらの製品の内容、旧製品との性能比較をお知らせします。
Raspberry Piとは?
Raspberry Piとは、ラズベリーパイ財団が、教育用に開発したシングルボードコンピュータです。
2013年に発表された1号機は、25ドルという安さながら各種入出力を装備しており、パソコンとして使えるように開発されておりました。
つまり、キーボード、マウス、ディスプレイやヘッドホンを繋ぐことでパソコンの基本的な技術を習得できるというもので、発展途上国を中心とした教育現場で重宝されておりました。
一方、世界中の電子工作マニアがこれに飛びつき、高性能なマイコンとして活用するなど、高性能化のニーズが出てまいりました。
2016年11月25日までに累計1,100万台が販売されたそうです。
前作はどのようなものだったのか
前作はRaspberry Pi 3 Model B+といいまして、2018年3月14日に発表されました。
この世代あたりになると、WIFIを搭載し、フルHDの解像度を持っていました。
実際にOSを入れてPCとして使用してみたのですが、YoutubeはWIFIの速度の問題からもたつくことはありましたが、表計算、ワープロなどは問題なく使用できました。
しかも搭載するOSについても無料でダウンロードができます。
詳しくはこちらの動画をご覧ください。
旧製品との比較
Raspberry Pi 3 Model B+との比較を表にまとめました。
何が進化したのか?
〇メモリが進化
今まではDDR2だったのですが、4BではDDR4になりました。
これは、より速く、より低消費電力になったということです。
また、3B+では1GBの容量一択でしたが、4Bでは1G、2G、4Gの3種類が選択できるようになりました。
一般的なWindows10マシンでも安価なクラスになると4G程度のメモリしかありませんので、この点ではかなりWindowsマシンに追い付いてきたといえます。
〇CPUが進化
3B+では ARM Cortex-A53だったものが、4BではARM Cortex-A72になりました。
CortexというCPUは主に組み込み用で使われており、ハイエンドスマホのCPUに使われているものです。
〇LANが進化
前作では実質300Mbpsだった有線LANですが、4Bでは1Gbpsになりました。
懸案だったYoutubeの視聴についても、もたつきが解消されるかもしれません。
〇解像度が進化
前作はフルHD対応でしたが、4Bは4Kに対応しました。
前作の場合でもメモリの問題でフルHDではかなりもたつきましたが、今回は4Gのメモリを搭載したモデルがあることを考えると4Kでぎりぎり、フルHDのストレスは大幅に軽減されると予想します。
デメリットがあるとすれば
前作でも物議をかもした消費電流(3B+で2.5A)は、今回さらに膨らみ3Aとなりました。
ただ、USB Type-C入力になったこともあり、現在では大出力タイプの充電器などから供給ができるかもしれません。
日本での発売は?
日本には技適という法律があります。
これは電波法に基づくもので、様々な悪影響を及ぼす機器を規制するものですので守らなければなりません。
具体的には、検査を通らないと日本国内で販売、使用することができません。
今までの実績ではこの検査を通すために数カ月を要します。
なので、日本での発売は秋ごろになるのではないでしょうか?
どちらにしても、超といってもいい進化を遂げたRaspberry Pi 4 Model B。
こちらについては今後もレビューを続けていきたいと思います。