PASのブログ

PASの中の人が書く雑記ブログです。

TBH Real Dual Preampの発売に先駆けての想い。

いよいよ昨年末から情報を小出しにしておりました、TBH Real Dual Preampシステムの発売が間近になってまいりました。

それに先駆けて、この製品の設計思想、アイデア、使っていただく環境などについて、まとめていきますのでご一読頂ければ幸いです。

さて、まずはTBH Real Dual Preampを出す前のTidemark及びその前身のPASから発表してきた製品群のコンセプトと、今回新システムとして開発したTBH Real Dual Preampシステムとの設計思想の違いについて述べます。

今までの基本的なコンセプトとは

2014年6月1日のソロギターの日に発表しましたDual PAは、PAS最初のアコースティックギター用プリアンプでした。
今でこそ言いますが、この時の開発のきっかけは「色々と他社製を買ってみたが、気に入るものが一つもなかった」というものでした。
当時、コンタクトピックアップと、エレクトレットマイクの自作システムのピックアップをミックスし、それを他社製のアコギ用プリアンプに繋いでみたり、アコギ用アンプやモニタースピーカーに繋いでみたりしたのですが、僕個人としては気に入るものがありませんでした。
そこでいくつかの基本回路を検討しつつ、あちらこちらの専門書を参考に組み上げたものがDual PAでした。

それ以降、10種類以上のアコギ用プリアンプを発表し、刷新を重ね、Tutorial2にて、「(一般価格帯において)僕が思う最高の品質」を実現できましたし、別のプロジェクトでは、オーダーメイドシステム「Impress」での開発を通して、高級価格帯においても、価格に見合う性能と音質を実現できたと自負しております。

改めて振り返りますと、「生音に近いフィーリングの再現性」をずっと目指してきたと言ってもいいかと思います。

今までのピックアップシステムとは

現段階までの当店おすすめのピックアップシステムは
PASコンタクト+SUNRISE S-2
です。
これはこれまでと変わらず、これからも変わらないかと思います。
極限までに生音の再現性を追求したシステムで、タッチの際の爪の角度、弾く位置などでの音色変化も正確に再現するシステムです。そして圧倒的なローノイズ。

これは、マイクロフォニックを利用し、箱鳴りを疑似シミュレートすることで実現させたのですが、いくつか方向性として別角度からアプローチがあってもいいのではないか、そう考え、新システムの開発のきっかけとしたのでした。

自分自身が考える、現ラインナップの課題や不満

Tidemarkのシステムは、特に熟練者やプロの方にとっては、細かいところに手が届き、感情をそのまま表現するシステムというご評価をいただいています。

ですが、数えきれないほどのライブや、Tidemarkにて企画しましたソロギターオムニバス「Next Generations Finger Pickers」「a la carte ~NGFP2」での録音を通して、Tidemarkのピックアップ、プリアンプシステムの素晴らしさを再認識するとともに、課題点や方向性の選択肢を増やす必要があるという思いが出てまいりました。

再現性の高さによる、対応の難しさ

これはライブでよく見る光景です。
演者「アコギを繋ぎまーす」
PA「ハイどうぞー」
ここで、一部のPAさんはアコギ用のEQパッチを呼び出したり、それ用につまみを設定します。
既に、ハウリング対策や、邪魔な帯域をカットしてあるようです。

別のシチュエーションでは例えばレコーディングです。
生音をマイクで収録する場合、一部のレコーディングエンジニアさんは、ライブと同じようにEQのパッチを呼び出し、ローカットしたり、邪魔な帯域を削ることがありました。

これらを経験したことで、アコギの生音って扱いにくいのではないかという仮説を立てました。

PASコンタクト及び、Tidemark製ブリアンプは、生音を究極まで再現するというコンセプトですので、仮に生音が扱いにくいとしたら、同じく、扱いにくいものになるのではないかという感情です。

コントロールが多いことによる誤解

Tidemarkのプリアンプ群は、コントロールが非常に多いです。
Tutorial2を例にとると、つまみが12個、トグルスイッチが2個、フットスイッチが2個、その他、デュアルのミックスの切り替えなどがあります。
こうなると、「とても難しい」「音が作れない」などの印象に繋がります。
本来は、EQはセンター、後はゲインを合わせて、そのあと音量を決めればそれで完了なのですが、どうしても「音を自由自在に作れる」というイメージがあるようです。
EQで音色を作るという考え方の設計思想ではありませんがここは伝わりにくいもので、焦点を絞る必要性を感じていました。

多機能であることによる価格の高さ

細かいことが出来るということは、内部がどんどん膨らみ、価格、サイズ、重量が増えます。
特に価格は極限に絞りたいというのが僕の考え方です。
大きさについても、移動の負担になりますので小さくすることに越したことはありません。

ラインナップが多くて選択が難しい

Tidemark製のプリアンプには種類が多く、選択がとても難しいという意見を頂戴しています。 セットにしてわかりやすくする必要性があるかもしれません。

TBH Real Dual Preampシステムとは

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TBH RealDual Preamp

TBH Real Dual Preampシステムとは
〇誰もが簡単に使えて
〇価格も比較的安く
〇自宅でインストールが出来て
〇プロ品質の音質を確立する

というコンセプトの製品です。

詳しくは、続報をお待ちください。