コロナ自粛で自宅での時間が長く取れるようになりましたね。 いかがお過ごしでしょうか?
Twitterでは、新しい取り組みが始まりました。自作エフェクター部。
\一緒にエフェクターを作りませんか?/
— EFFECTOR COLLECTION BOX (@effectorbox) 2020年5月30日
エフェクター自作派の皆さまが集まってワイワイと話ができる、ゆる〜い部活のようなコミュニティ「ECB自作エフェクター部」を開始いたします。
『新規部員大募集!ECB自作エフェクター部』入部届けの受付を開始いたしました!
👉https://t.co/MV0ESlswu4 pic.twitter.com/Xj6AIJ89gD
僕もさっそく入部しまして。
初心者からプロのビルダーさんまで幅広く在籍しておられるのですが、いろんなことを考えておられる方がいらして楽しいですね。
そんな中、こんな話が出ました。
「デジタルマルチでは面白くないのでアナログで作りたい。でもスイッチのところが難しくて...」
確かにプログラマブルスイッチャーにはいろんなやり方がありまして、ロジックICを使ったものや、マイコンを使ったものなどがあります。
ここで宣伝します!!
7月に実に11年ぶりとなるスイッチャーを発売いたします。
中身は完成しておりますので、ケースが届いたらお披露目いたします。
ご予約ゆる募。
さて、製品のようにマイコンを使ってやるのも不可能ではありませんが、出来るだけお手軽にこのスイッチ部分を自作するのは、Arduinoが簡単なのかなあと思いまして。(未経験)
自らの学習がてら、Arduinoを使って、アナログエフェクターのスイッチ部を製作し、その過程をご紹介したいと思いますので、宜しければお付き合いください。
完成イメージを考える。
さて、早速ですが仕様を考えます。
前述の方のイメージ通りのものを(僕が勝手に想像して)完成イメージとします。
〇エフェクター4つ。
〇接続順は固定。
〇フットスイッチは4つ。
〇途中で自由に変更できる。
〇出来るだけ市販で個人が買える部品で作る。
こんな感じですね。
サイズは、MXRサイズのエフェクターを4つ入れる程度にしましょう。 ざっくり描くとこんな感じです。
サイズを測ったら235mm×110mmでした。 これか、これより大きいくらいのサイズのケースを探します。
僕の場合はサイズをだいたい決めてから、設計していきますが、初心者の方は想像より一まわり大きいくらいのほうが楽かと思います。
一応これを印刷して、どんなサイズ感かを感じながらやったりしますね。
で、実際にやりつつケースを物色してきます。
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ありました。少し大きめのこれ。
これくらい余裕があると「入らなくて困った!!」ということはないと思います。
次は、Arduinoです。 互換品もあります。安いですが、動作保証できないので、心配な方は純正品を買ってください。 僕は以前買っておいたもの(互換品)を使います。

Arduino Uno Rev3 ATmega328 マイコンボード A000066
- メディア: Personal Computers
Arduinoにもいろいろあります。 小さいものや、もっとも一般的なArduino UNOで進めていきます。
そもそもArduinoとはなんですか?
という質問が来るかと思いますので、回答しておきますね。
Arduinoをざっくり言うと、「マイコンをすぐ使えるように周辺機器も含めてひとまとめにして使いやすくしたもの」
です。
USBケーブル1本でPC(WIN,MAC等)に接続できますし、面倒な周辺部品(クリスタルや、電源、抵抗やコンデンサなど)が初めから半田づけされていますので、初心者には安心だそうです。
プログラム言語もArduino言語という専用のものが用意されており、わかりやすくなっています。
また、回路図などは公開されており、自由に複製などが許されています。
いきなり回路図を出してビビらすというのは常套手段ですので、見なかったことにして下さい。
必要であれば都度解説します。(使ったこともないのに偉そう)
今回僕が使う実物はこれです。
あとは都度調達するとして、早速、製作に入りましょう。
まずはArduinoの環境づくりです。
Arduino IDEのインストール
ではこちらからArduino IDEをダウンロードしましょう。 www.arduino.cc
すると次はこのような画面になります。
JUST DOWNLOADをクリックすると無料です。余裕のある方、運営に貢献されたい方は寄付金額を選んでください。
次はWIN10の場合はこういう画面です。
入手をクリック。Microsoft Storeを開く許可が求められますので許可。(サインアップやログインの必要は必ずしもありません。)
インストールをクリック。自動でインストールされます。
起動(スタートにピン止めしておくと便利です)
アクセスを許可するをクリック。
インストール完了です。
難しい部分が一つもないですね。好感触です。
Lチカしてみよう
では、次にArduino UNO(長いので次よりUNO)を接続しましょう。
動作チェックはLED点滅テスト、通称Lチカです。
IDEは自動で日本語化されていてとても見やすいですね。
接続したら、ドライバが自動でインストールされます。
動作しない(LEDが点滅しています。)場合は、互換品の安いものにはブートローダーという、PC通信するプログラムが書き込まれていないものがあります。
その場合は、書き込むためにもう一つArduinoが必要になります。ここでは諦めて、書き込み済みのものを買いましょう。
次にポート(Port)の設定です。
このように、COM〇〇と設定します。
どれに繋がっているかわからないときは、一旦UNOをPCから抜いてこの画面を見れば消えているCOMがあるはずですので、そこがUNOがつながるポートです。
次はボード(Board)の設定です。
Arduino UNOを選択します。
さあ、いよいよプログラミングです。(Arduinoではプログラムのことをスケッチと呼びます。)
といっても、Arduino IDEには、スケッチ例というものが用意されています。
Blinkというものを選択します。
するとこのようなプログラムがすでに書き込まれています。
コード(スケッチを構成する文章をコードと呼びます)の解説は次回にするとして、今回は動作させましょう。
チッェクマークのボタンを押すとコンパイルします。
コンパイルとは、人間が読める文章から、コンピューターが読める文章に変換することです。
エラーが起きない限りは、完了します。
今回は例を使っているのでもちろん無事完了しましたね。
そうしますと、本体が1秒ごとに点滅しているのが見れるはずです。 Lチカ成功です!!
今回のまとめ
今回は、ざっくり仕様を決めて、Arduinoを動作確認するところまで進めました。
次回から、具体的に仕様を鮮明にしつつ、スケッチや実験を進めていこうと思います。 こうご期待。